【転職】サンクコストと保有効果から考える転職の1つの障害

どうもアラサー男子オスギです。
転職って、なんとなくハードルの高いものだなと感じるかと思います。
それってなんでなんだろうな、と考えていく中で、1つの要因として「サンクコスト」と「保有効果」によって、合理的な判断ができなくなっている可能性があるなと思ったので、そのことについて書こうと思います。

 

具体的にいうと
今の仕事よりも転職先の仕事の方が合理的に考えると魅力的にも関わらず、なかなか転職しようと行動に起こせないのはなぜか?について、「サンクコスト」と「保有効果」の観点から書いていきます。
(もちろん、これ以外の要因もあります。)

 

 

「サンクコスト」について



まずは「サンクコスト」について説明したいと思います。
「サンクコスト」は別名「埋没費用」とも言われています。
言葉の定義はこちら。

サンクコスト

すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。埋没費用
[補説]それまでに費やした資金や労力、時間を惜しんで事業を継続すると、損失が拡大するおそれがあることから、意思決定に際して、サンクコストは無視するのが合理的とされる

コトバンクより引用

 

今回転職する場合でいうと、今就いている仕事について費やした費用のことです。
その仕事を得るまでにかけた時間やお金、そして、その仕事に就いて仕事をした時間や労力などになります。
ただ、厳密にいうと、実際には対価として給料や成長機会、経験を与えられているので、ただの費用ではありません。
とはいえ、かけた時間やお金、労力などは過去のことなので、今となっては回収することのできない費用です。

 

 

保有効果について



次に説明するのは、「保有効果」についてです。
これは、自分が保有しているものに対して実際よりも高い価値を感じ、それを手放そうとするときに抵抗することです。
この抵抗ですが、保有している期間が長ければ長いほど抵抗感は強くなっていきます。

 

つまり、一度自分が手にしてしまうと客観的にそのものの価値を判断することができなくなってしまうということです。

 

これを先ほど紹介した「サンクコスト」と合わせて考えてみると、今の仕事に就くまでのコストや就いてからのコストについては、実際以上の価値であると認識してしまっているということです。

 

 

転職について当てはめてみる



この「サンクコスト」と「保有効果」を転職ということに当てはめてみようと思います。

 

まず、転職をする際、様々なことについて今の仕事と比較して、転職するべきかどうか検討すると思います。
給料、やりがい、休み、福利厚生、成長の機会、仕事内容、人間関係など検討する項目だと思います。
ここで、給料・休み・福利厚生というのは数値で表すことができるので、客観的に比べられる項目だと思います。
その他については数値化できず、転職先のことについては不確実な項目なので、比べづらい項目かと思います。

 

ここでまず、給料・休み・福利厚生という面については客観的に比べることができる項目なので、いくら「サンクコスト」と「保有効果」によって、バイアスがかかっていても、どちらが良いかの比較はできるかと思います。
問題はそれ以外の項目についてです。
転職先の人間関係や、成長の機会、やりがいについてはやってみないとわからない部分が多く、不確実なので、比べづらい。
そして、「サンクコスト」と「保有効果」によって現職のそれらの価値が実際よりも高いものと見積もってしまいます。
そうなると、不確実なものとよりよく見えているものの比較は難しく、現職の方が良いのではないかと感じてしまいがちになります。

 

 

給料・休み・福利厚生が第一条件で転職をするのであれば、客観的に確実に良い方を選ぶことができますが、それ以外の部分が転職の理由として割合が大きい人にとっては、転職という一歩を踏み出すということを客観的・合理的に決めることは難しくなるでしょう。

 

 

解決策として



「サンクコスト」と「保有効果」に影響されずになるための方法として、簡単にできることは、2つあります。

 

まず1つ目はこの「サンクコスト」と「保有効果」のことを認知するということです。
知っていれば、自分が今無意識のうち、自分が保有しているものの価値を高めてしまっている状態であることに気づくことができます。
まず、認知することが一歩です。

 

2つ目は他人に相談して客観的にみてもらうことです。
これがとにかく効果的だと思います。
「保有効果」は自分が保有することによって影響されてしまいます。
なので、他人にとっては「保有効果」によって、価値が実際以上に高く見積もられておらず、そのものの価値そのままで見ることができます。
ただし相談する相手が同じものを持っていると客観的に見れない可能性があります。
(この場合でいうと、同じ職場の人などです)
冷静な他人のアドバイスを聞いてみることです。
*ただし、最終的に決めるのは自分自身なので、その際にまた価値を高く見積もらないように注意してください。

 

 

まとめ



まず「サンクコスト」と「保有効果」によって、回収できない過去の費用について、自分のものであるとそれを高く見積もってしまう。

転職活動においては数値化できない指標も、転職を決める重要な要素として多々あるため、「サンクコスト」と「保有効果」もあり、なかなか客観的・合理的な判断が下せない。
なので、まずは自分が価値を高く見積もってしまっていることを認知し、そして客観的判断を下せる他人に相談をする。

 

今回、転職という面から考えましたが、これは他のことにも通じます。
例えば、今自由時間にやっていることをやめて、新たなことを始める。
投資活動でもAという株・債券を売却して、Bという株・債券を購入する。
などなど。
何か自分の持っているものを手放して、新しいことをする・手に入れるときにこれらが当てはまります。

 

なかなかこのバイアスを全て無くして客観的・合理的に生活していくことは難しいですが、これらを意識しながら、非客観的・非合理的な決断や行動が1つでも少なくなればと思います。

 

ではでは

 

オスギ

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